とりあえず

とりあえず

インフラエンジニアのおっさんが趣味で調べたことをまとめたり適当に。

色々なWikiを独りで使ってみた(esa.io、Confluence、Qiita、etc…)

管理人は情報の残し方が下手です。何か気になることがあったらWebクリップをEvernoteに残しておきますが、

  • あとから見ると関連する情報のうちどれが役立ったのかわからなくなっている。
  • 自分が独自に検証した結果が何も残っていない。
  • 過去に仕事でやったことも記憶に頼るのみ。

何かWikiなどに残した方がいいんだろうなー と思いつつ、行動に移さずにいました。


目次(長いので追加しました)



Qiitaいいですね!

そんなとき、ふとQiitaのアカウントを作ってみたんですが、ログインしてみると予想通り素晴らしい。何よりも良いのは、「誰が書いた」よりも内容のカテゴライズ(タグ)が優先されていることです。まさに皆で作るプログラマのためのWikiと言った感じ。

そして、各々がモチベーションを高く保つためのストックといった仕組みや使いやすいkobito(マークダウンエディタ)の提供。これらによって普及が促進されている。素晴らしい!


残念ながらプログラマ向け

しかし、私はプログラマではないんですよね。Qiitaに書くようなネタは少ないですし、このブログに書いているようなガジェットに関することもまとめておきたい。

そんなわけで、管理人がやりたいのは

  • 基本的に自分用Wikiに何でもまとめる
  • モチベーション維持のため、仕事絡み以外はブログで公開する

ということ。その過程でWikiサービスについて調べたので、ここにまとめておきます。


要件

管理人がWikiを比較した際の評価軸は以下の通り。


Markdown記法に対応していること

移動中にiPhoneで記入することが多いので、Wiki記法よりもエディタの選択肢が多いMarkdown対応を必須条件としました。


どんな場所でもそれなりに使えること

移動中、自宅、会社など場所を選ばずに使えれば、あとで紙からの転記やコピペ作業が発生しないので楽そうだなと。まぁPCとiPhoneのブラウザから快適に入力ができれば理想的です。


HTMLタグに対応している

これは比較していて途中で気づいたのですが、割とサービスごとにMarkdown記法の独自仕様があるんですよね。画像サイズの指定ができたりできなかったり、目次を自動生成できたりできなかったり、その指定方法もサービスによります。

何かしらのサービスに特化した内容で作ってしまうと、ほかに移行したくなったとき、いちいち書き換えが必要になってしまいます。スクリプトで変換とか面倒です。

というわけで、標準的なMarkdownで不足する部分はHTMLタグで補完することとします。まぁMarkdownてHTMLに変換するためのものらしいし、対応していて当たり前でしょ。なんて思っていましたが…


フォルダ管理対応

これは単純に情報を階層化して管理したいので。タグとか付け忘れます。


バージョン管理対応

一人ですしそこまで必要性はないのですが、対応していれば誤って更新しても安心だなーと。


比較表

今回Wikiサービスを選ぶにあたって、最終選考(?)に残った5サービスの比較表を作りました。Confluenceに関しては、仕事で使ったときの記憶なのでiPhoneに関しては調査していません。

esa.io Confluence Qiita Bitbucket Wiki wri.pe
価格 500円/月 10ドル/月 無料 無料 無料
Markdown対応 △要有償アドイン
HTMLタグ対応 ? ×
iPhone対応 ×
フォルダ管理 × ×
バージョン管理
箇条インデ(PC)※ × ×
箇条インデ(Safari)※ ? × × ×
タブ挙動(PC)※ × ×
タブ挙動(Safari)※ × ×

※箇条インデ(PC)(Safari): 箇条書きの途中で改行を行った際、箇条書き記号の入力とインデントが自動的にされるか否かを記載。「Safari」はiPhoneSafariでの結果

※タブ挙動(PC)(Safari): マークアップ記号の右側にカーソルがある状態でタブ入力し、マークアップ記号ごとインデントされるか否かを記載。「Safari」はiPhoneSafariでの結果

iPhoneSafariでのタブ入力については、iOS標準のキーボードにタブ入力がないため、サードパーティー製キーボードアプリによる入力で挙動を確認しています。


各サービスの紹介と雑感

先ほどの比較表の内容を踏まえて各サービスの紹介と雑感を書いていきます。


esa.io

日本のスタートアップ企業「esa LLC」が2015年1月から提供している情報共有サービス。私は一人仕様でしか試していませんが、とにかく使いやすいです。これだけこだわりのサービスですから、共有のしやすさ部分も気になるところ。資本金50万円の会社ということで事業の継続性が気になりますが、全記事データをMarkdown形式で一括エクスポートでき、別サービスへの切り替えは簡単にできます。


Confluence

海外老舗の情報共有サービス。個人的には多機能さとWYSIWYGエディタの使いやすさが特徴かと思ってます。10名までは月$10と格安なのですが、ぼっち利用ですと割と高いです。自分のサーバーに入れるオンプレミス版では、買い切り$10という破格なのですが自宅に公開サーバー作ったり、毎回VPNで繋ぐのは面倒でやめました。それとMarkdown使うにはサードパーティー製アドインが必要で、そちらが月$10なので個人利用には高嶺の花かと。


Qiita

ネットで少し凝ったことを調べると出てくるやつ。冒頭にも書いたように素晴らしいサービスで、当初はここに全部放り込めばいいかと思っていました。しかし、プログラマ向けサービスなので、関係ない内容の投稿はNGだそうで。データを階層構造で管理できませんが、ブラウザから十分に入力しやすく、それでいて使いやすいkobitoというエディタを公開していることは非常に魅力的。無料です。


Bitbucket

Confluenceと同じAtlassianが提供するサービス。中身がよくわかってません。Githubとかと連携して開発したり、課題管理ができたり、Wikiがあったりと色々出来るものらしいです。英語が苦手でよくわかりませんが… 残念ながらブラウザからの入力が貧弱なので、別のエディタから入力して、データの格納だけに使うには無料ですし良いのでは。


wri.pe

個人の方が運営されているWebサービス。残念ながらオートインデントやマークアップの補完入力がないので私は使わず。DropboxEvernoteにデータを保管できるので、合う方には便利そう。


あまり試していない & 構想段階でやめたもの

割と即却下だったり、良いサービスなんだけども今回の利用用途とは合わなかったので触っていないものなどの紹介です。


inc

iPhoneで利用しようとしたのですが、コピペができず断念。


Simplenote

数字付き箇条書きがプレビューされず。


Evernote

元々Markdown用には作られていないので、外部ツールでMarkdown記入してもHTMLで保存されてしまう。


Dropbox paper

WYSIWYGなエディタで使うサービスで、あまりMarkdownへの対応は良くないとのことで除外。触った感じでは非常に使いやすく、特に表の作成がやりやすい。テキストエディタでヘッダー要素を一括置換したいとか、箇条書きを数字付き箇条書きに一括置換したいといった使い方を考えるとMarkdownなわけですが、これはこれでアリと思います。


Crowi

実際に構築はしていませんが、Linux環境にインストールするサーバ用Wikiとして人気なようです。今回はオンラインサービスにすると早い段階で決めてしまいましたが、今後自宅に構築するときはこちらが良さそうだと感じています。


まとめ

そんなわけで、管理人はただいまesa.ioを試用中です。

トライアル開始前は料金が勿体ないと思っていましたが、今はお金を払う価値のあるサービスだと感じています。

どの辺が良いのかなどは、また後日にでも記事にしたいと思います。(今更感あるかもしれませんが)